「かけらの意味もない夢を見た」

　　　　　　　　　　　君の夢を見る
　　　　　　　　　　　どこか横並びのカウンターで
　　　　　　　　　　　僕と君とは隣同士で
　　　　　　　　　　　今度
　　　　　　　　　　　文化祭の司会するんだ
　　　　　　　　　　　ふーん
　　　　　　　　　　　そんなことしてるの？
　　　　　　　　　　　そ

　　　　　　　　　　　君が少し席をずらして
　　　　　　　　　　　僕らは少し触れあう形で
　　　　　　　　　　　沸き立つような感覚
　　　　　　　　　　　もしかしたら
　　　　　　　　　　　また
　　　　　　　　　　　もう一度
　　　　　　　　　　　そんなことを懐かしく
　　　　　　　　　　　期待して目が覚める

　　　　　　　　　　　まったく
　　　　　　　　　　　かけらの意味もない夢を
　　　　　　　　　　　記憶は運び来るんだね

　　　　　　　　　　　僕の無意識は
　　　　　　　　　　　それでも
　　　　　　　　　　　何かをこの世に生み出すために
　　　　　　　　　　　必死で念波を注ぎ込むらしい

　　　　　　　　　　　意味のないことは意味のないことだとそろそろ認識した方がいい
　　　　　　　　　　　ぽたぽた乱雑な雨音が絶え間なく響く夜明けの窓
　　　　　　　　　　　その窓の向こうどんなに世界が広がっていてもこの部屋は

　　　　　　　　　　　かけらの意味もない夢を見た
　　　　　　　　　　　君の夢を
　　　　　　　　　　　　　　

06/14/2001